4. Qd2 e6
1. d4 Nf6 2. Bf4 c5 3. c3 Qb6 4. Qd2 e6
3... Qb6 は b2 を攻撃している手なので例えば 4. Qb3
や 4. Qc2
などで守るところですが、今回は 4. Qd2 を選択してきました。
ここで 4... e6 を指して c5 ポーンのサポート及び、あわよくば 5... cxd4 cxd4 Bb4
のような感じで攻めていくことを考えましたが、lichess データベースや解析をあたってみたところここではヌルい手のようでした。
実際この後 5. e3 とされてしまい 5... cxd4 exd4 と e ポーンで取られてしまいます。
5. e3 cxd4 6. exd4 d5 7. Bd3 Bd6 8. Bg3 Bd7 9. Nf3 h6 10. Ne5
今回このように進みました。 この局面自体は互角であり、形勢はそこまで悪い局面ではありません。 しかしやはり 7. Bd3 や 8. Bg3 に 10. Ne5 といった ロンドン・システムお決まりのムーブ を許してしまったところが黒としては不満ということになります。 何故なら相手はロンドン・プレイヤーであり、この後ロンドン・システムでよくある戦術でほぼ時間を使わずに遮二無二攻めかかってくるのが予想できるからです。 では、どのようにすればよかったのでしょうか。
1. d4 Nf6 2. Bf4 c5 3. c3 Qb6 4. Qd2 cxd4 5. cxd4 Nc6 6. e3
白に e3 を突かれる前に 4... cxd4
を入れてしまうのがポイントで、そうすることで 5. cxd4
をほぼ強制できます1。
その後 5... Nc6
と d ポーンを狙っていけば黒かなりやりやすそうな局面に見えます。
当然白は 6. e3
と守ってきますが、この後 6... Ne4
から攻めが続きます。
ロンドン・システムのペースに持ち込まれないように Bd3 や Nf3 を入れさせる前にどんどん攻めていくのが良さそうです。
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5. Qxd4
は5... Qxb2
でルークが助からず黒勝勢 ↩